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女子格闘技の試合でローブローが反則になる理由【女子が知っておきたい金的の基礎知識】

男子の格闘技で金的があった時はその痛みは世界共通です。しかし女子格闘技の試合でローブローがあった場合、解説者も何を解説すれば良いか悩みます。まずは、女子格闘技の選手がローブローについての知識をしっかりと習得することです。女子選手が軽視すれば、レフェリーや解説者も軽視するのは当たり前のことです。

ローブローとは

ローの意味

格闘技では、下腹部への攻撃を「ローブローLow Blow)」といいます。この場合の「ロー(Low)」とは腰のベルトまたはゴムより低い(Low)範囲を指し、通常、股間としてパンツで覆われる範囲を指します。女子の場合は前だけでなく、開脚した時のクロッチ部分も含まれます。

つまり、身体の特定の臓器を表しているのではなく、保護される範囲Protect Area)を定めたものです。よく「急所攻撃」という言い方をしますが、本当に急所に直撃したかどうかは無関係です。

ちなみに、通常、ブロー(Blow)は手で殴ることを意味しますが、ローブローの場合は足蹴りやひざ蹴りも含まれます。

急所でなくても注意される

保護範囲に当たることが禁止なのであって、痛さはローブローの判定には全く関係ありません。

例えば、ボクシングの場合、ベルトよりも低い攻撃があった場合は、選手本人がアピールをしなくてもレフェリーは一時的に試合を止め、ジェスチャーをしながら注意を与えます。本人が痛くなくても保護範囲への攻撃は禁止行為なので、注意を受けて当然です。

本来はこのように下腹部に近い攻撃があったら注意を与えて、ローブローを未然に防ぐのがレフェリーの仕事です。しかし、実際には、トラブルが発生していないのに頻繁に試合を止めてはいけないので、レフェリーの力量が問われるところです。

女子も禁止です

女子もローブローは禁止です。ローブロー=睾丸(金玉、Golden Balls)だと勘違いしている人は「女子は睾丸が無いのに禁止なのか?」と思ってしまいますが、間違いです。

前述の通り、格闘技では性別を問わず、また、睾丸の有無に関わらず、特定の「保護範囲」への攻撃が禁止されています。

男子の場合は睾丸に完璧にヒットした場合のほか、内側の太ももへの蹴りがたまたま玉々をかすめた場合も含まれます(睾丸は少しかすっただけで痛い)。それどころか、ベルトの下の保護範囲内であれば睾丸にヒットしていなくてもローブローです。

女子のローブローの際、「女子も痛いのか」が議論されますが、仮に痛くなくても反則です。

女子も「金的」です

股間のことを金的(きんてき、Kinteki)と言うことがあります。特に護身術では睾丸を狙って男性を無力化するため、睾丸への攻撃を金的蹴りまたは金的攻撃と言います。

しかし、「金的」の用語の由来は「金玉」ではありません。本来の金的の意味は、弓道で用いられる金色の的(厄払いや余興で命中すると縁起が良いとされる)であり、転じて下腹部の重要な部位であることを表します。したがって、金玉の無い女性の股間も「金的」です。

ところで、男性の痛みは非常に単純で分かりやすいのに対し、女性の股間は痛みのメカニズムが極めて複雑です(後述)。痛みの強さだけでなく痛みの種類が男性と全く異なります。

男女の股間強打を区別するために、女性の金的を「マン的Manteki)」ということがあります。

女子格闘技で禁止される理由

睾丸の有無に関わらず、股間への攻撃が禁止されるのは、医学的なリスクだけでなく、正々堂々とした「スポーツ精神」に反しているからです。

格闘技は野蛮な決闘ではない

日本では、お互いが傷つけあう目的で行う野蛮なケンカは「決闘罪」が成立します。格闘技の試合やスパーリングで決闘罪が成立しないのは、安全性と倫理的な面を考慮したスポーツとして実施することが刑法35条の「正当業務行為」とみなされるからです。

格闘技は、無制限に暴力が許されているように見えて、実は「コントロールされた暴力」です。スポーツとしての格闘技は、ケンカとは異なり、もっぱらお互いの攻防の技術を競うことが目的であって、安全管理が徹底されています。後頭部や性器のように回復困難な後遺症を残す恐れがある部位への攻撃は倫理的に問題があるため、スポーツとして禁止されています。

股間を狙う試合を見たいのか

クリトリス(陰核、Clitoris)の膝蹴りは、一撃で試合の流れを不当に変える威力があります。⁠股間攻撃は、実力や技術と関係なく勝敗を左右しかねない卑怯な戦法であり、実力や技術を競うスポーツ精神に反します。

仮に、股間攻撃が許される場合、試合中に股間を故意に狙いつづけることになり、普段からマン的の練習をすることになります。女子同士でお互いに股間を狙い続けるような下品な試合を見たいでしょうか?あまりにも滑稽でとても真剣勝負には見えません。

ところで、上半身にも一撃で気絶する急所があります。それを腕のガードとステップワークで守るのは、スポーツ選手としての技術・戦術の一部です。最近の格闘界ではカーフキックが流行っていますが、立てなくなるほどの強烈な蹴りの衝撃を逃す技もテクニックの一つです。

このように格闘家はお互いの技術によって安全管理をしながら攻防をしています。しかし、股間攻撃を許せば(サッカーのフリーキックのように)お互いに股間を押さえながら戦うことを余儀なくされ、技術で攻防をすることが無くなってしまいます。

スポーツマンシップの問題

男女に関わらず、鍛えられない+防御できないと分かっていながら股間を狙うのはスポーツ選手としての品位を欠く卑劣な行為とされています。特に、日本発祥の武道は相手選手を尊重する精神、相手選手への敬意や礼節が重要とされています。

顔面を殴るのは許されても、耳の穴や鼻の穴に指を突っ込むのは反則です。生命や生殖に全く関係ないのに反則になるのは、医学的リスクではなく、礼儀、武道精神、スポーツ精神に反するからです。

注:股間への攻撃は痛いから禁止されているのではなく、スポーツとしての品位を保持するためであることを忘れてはいけません。

ユーモアとして認めるかどうか

女子が股間を故意に狙うのは「興行」としても下品です。相手選手や興行の主催者に対する侮辱と言えます。仮に股間攻撃を故意に狙う女子選手がいた場合、対戦相手が見つからないだけでなく、興行にも呼ばれなくなります。

金的を狙って良いのは品位とは無関係な一部の悪役プロレスラーだけです。鼻の穴への攻撃、股間攻撃などはユーモアとして認められる文化がありますが、真剣勝負の場でそれを許すかどうかは興行の主催者が決めることです。基本的にプロレス以外はダメでしょう。

股間強打の医学的リスク

女性の股間強打の医学的リスクは、男性が睾丸を打つリスクとは全く異なります。男性の金的と同等のリスクかという議論はナンセンスです。

骨でも内臓でも無い

例えば、恥骨を強打した経験のある女性は「骨に響く痛みだから肘を打ったように痛いがすぐに治まる」と言うでしょう。腹部を強打した経験のある女性は「卵巣や子宮は内臓だから痛いけど、脂肪に守られているから睾丸よりはまし」と言うでしょう。

それぞれ痛みのメカニズムの理屈としては正しいものの、強打した場所によって痛みの種類が異なるのですから、それを言ったところで何の得にもなりません。

もっと言えば、マン的の本当の怖さは「骨でも内臓でも無い」のです。

陰部が腫れるだけでも危険

女性は外性器(外陰部)への衝撃は内出血や損傷のリスクがあります。女性の陰唇への打撃の結果は、外陰部血腫、出血、さらには内臓損傷や慢性的な障害など、非常に深刻な後遺症のリスクがあります。

男性と比較して、女性の外陰部には開口部が多く(尿道、膣、バルトリン腺、スキーン腺、肛門、その他の汗腺など)、開口部の痛みや出血、腫れがあると、排尿困難、排せつ困難になるだけでなく、妊娠出産などの生殖機能、性生活に重大な影響を及ぼす可能性があります。

このように、女性の外陰部は少しの衝撃でも腫れ上がり、日常生活に支障をきたす恐れがあるため、男性以上にリスクが高いのです。

注:女性は、痛さよりも「外傷の危険度が高い」ことを忘れてはいけません。股が裂けることもあります。

クリトリス直撃

女性の股間強打はクリトリスの神経を損傷したかどうかで痛みの度合いが異なります。

クリトリスは、恥骨結合の吊り靭帯によって固定されています。陰部神経Pudendal Nerve)やその末梢枝によって支配されており、強打すると恥骨との狭窄によって神経が切れることがあります。完璧に命中すると恥骨や恥骨結合の痛み、神経損傷の鋭い痛み(刺すような痛み)が瞬間的に脳へ伝わり、倒れて動けなくなります。

クリトリスへの直撃を俗に「クリーンヒットClean Hit)」または「クリティカルヒットCritical Hit)」と言います。標的は小さいですが、物理学的には股間に膝蹴りをするだけでクリーンヒットすることが可能です。この場合は試合中に痛みが消えることはなく、倒れてから試合を再開するまでに相当の時間を要します。

女子の股間強打が危険である本当の理由

実は、女子の股間強打が危険である最も深刻な理由は、女子選手の知識不足にあります。そして女性の羞恥心とあいまって問題を複雑にしています。

他人の苦痛は他人事ではない

「女性の股間強打は男性ほどひどくない」「股間を押さえて痛がる女性を見たことが無い」などと言う女性もいるようですが、そのようなことを堂々と言える神経が全く理解できません。少しは己の視野の狭さを反省し、これまで正しい知識を得る努力をしてこなかったことを大いに恥じるべきです。

注:自分の無知をひけらかす前に、もっと他人の経験を知る努力をし、いかに自分の身体が他人と異なるかを学ぶべきです。

世の中には、偶然であれ故意であれ、股間を強打した女子がたくさんいます。本当に見たことが無いなら、当サイトがマン的で悶絶する様子を捉えた動画を200本以上収集していますので、目をそらさずに納得するまでご覧ください。

指導者も悪い

これまで、女子の試合では股間用防具の装着が積極的に行われていませんでしたが、それは競技団体と指導者の認識不足に原因があります。女子スポーツが盛んに行われるようになっているにもかかわらず、つい最近まで「生理が止まるのはやむを得ない」などといった愚かなクソ指導がまかり通っていたのですから、昔の指導方法を信用してはいけないのです。

指導者が、女子選手に防具を付けさせないのは無責任の極みであり、重大な注意義務違反と言えます。⁠受傷によって女子選手の下半身に後遺症が残った場合、必要な防具を付けさせなかった過失責任を問われるべきです。

もともと女性は股間を守ることに慣れていないので、幼い時から指導者がしっかり教えなければならないのです。

注:格闘家としての自覚が足りない女子選手が練習に参加すると重大な事故につながります。スパーリングであっても絶対に参加させてはいけません。

審判も真剣に

審判が女子の股間強打を真剣に受け止めていないのであれば大問題です。痛みの有無にかかわらず、ローブローは男女ともに反則です。審判はこの事実を認識し、女性が股間を打たれた場合も、直ちに男性と同じ処置を取るべきです。

股間の保護

股間への攻撃が禁止されている場合でも、プロテクターの着用は必須です。なぜなら、股間へのキックは激痛を伴うだけでなく、永久的な損傷を引き起こす可能性が高いからです。

保護される領域には、クリトリス、陰核包皮、女性によっては外陰部から突き出ている繊細な小陰唇を含む外陰部全体が含まれ、女性器を打撲や裂傷から保護するように設計されています。

ローブロー発生時の裁定

故意的なローブロー

例えば、腕で相手選手を押さえつけるなどして相手選手が容易に逃げられないように身体を固定して、ローブローを放ったのであれば完全に故意と言えます(ただし、故意かどうかは主審の判断によって決定されます)。同様の警告をすでに受けていて再度行ったなら悪質と判断されます。

たった1回の反則打撃でも、主審が故意または重大な過失があると判断した場合は、直ちに減点、失格などのペナルティを与えることができます。故意の場合は反則負けもあり得ます。

偶発的なローブロー

多くの場合、大腿部や腹部を狙って蹴りを放ったときに、タイミングが悪かったり、相手の動きによって反則部位に当たってしまうことがあります。例えば、ローキックを打とうとして相手が急に前進し、結果としてローブローになったのであれば、意図的にローブローを狙ったとは言えません。

腹蹴りをしようとして膝が股間に入ることもあります。

右利きvs左利き、オーソドックスvsサウスポーの対戦では、内側の太ももに対するインローキックが股間に当たりやすくなります。それは、両選手の動きと試合の流れによって発生する事故であって、避けることのできない偶発的な事象と言えます。

そのため、偶発的なローブローを行った選手が必ずしも反則として処罰されるわけではありません。

回復時間を与えて再開

まず、試合中に偶発的なローブローがあった場合、レフェリーは試合をいったん中断したうえでローブローを受けた選手が試合を続行できるか否かを判断します。中断する時は試合時間のタイマーを止めます(タイムストップ)。

ローブローを受けた選手には十分な休息、回復時間を与えます。回復時間は、通常は1ラウンド分の時間(1ラウンド5分の試合の場合は最大5分)です。回復したら直ちに試合を再開します。

一般的なルール。協議によって多少異なる。

つまり、格闘技は常に偶発的なローブローがあり得るので、「十分な回復時間があれば試合を続行できる程度の保護力を備えた防具(女子用アンダーガード)をしっかり着用しなさい」ということです。適切な防具をつけていなければ自己責任となります。

TKO負け

偶発的なローブローでも、適切な防具を着用していないことが判明した場合は、防具着用義務違反で反則負けになります。また、ダメージの原因がローブロー以外の打撃であると判断された場合も、戦闘不能ならTKO負け(テクニカルノックアウト、Tecnical Knock Out)と判定されます。

また、レフェリーまたはリングドクターが試合続行可能と判断したにもかかわらず、ローブローを受けた選手が試合続行しなかったら戦意喪失ということでTKO負けになります。試合続行不可能と判断した場合は、負傷判定かノーコンテストとなります。

このように、下腹部にローブローを受けた選手がTKO負けになるのは、レフェリーを欺き、相手選手の反則負けを悪意的に誘導するルールの悪用を防止するためです。自分自身が敗北する可能性が大きいと認識し、あるいは戦意を喪失した場合、体力を回復するためにわざとローブローのアピール(演技)をして休憩するとともに、ノーコンテストや相手の反則負けになるようにルールを悪用する選手がいるのです。

負傷判定・ノーコンテスト

一般的にラウンド制の試合は、半分以上のラウンドが終了した時点で試合が成立しています。例えば、3Rの試合であれば2R終了ゴング、5Rの試合であれば3R終了ゴングが鳴った時点で試合が成立したことになります。

試合が成立したに、偶発的なローブローによって選手が回復できないくらいの重傷を負ったために、レフェリーが試合続行不可能と判断した場合は、そのラウンドまでのジャッジの採点を集計して判定します(負傷判定)。

試合成立にレフェリーが試合続行不可能と判断した場合は、ノーコンテスト(無効試合、No Contest)となります。試合の続行可能かの判断はレフェリーが決めます。

ノーコンテストとなった事例

試合の内容

2020年(令和2年)1月31日に、フィリピンで開催された総合格闘技ONE Championshipの「ONE: FIRE & FURY」のオープニングマッチ・女子MMAアトム級ジェニー・ファン(Jenny Huang、チャイニーズタイペイ)とジョマリー・トーレス(Jomary Torres、フィリピン)の試合が行われましたが、トーレスが第1ラウンドに下腹部への打撃を2度受けて終了しました。

参考リンク

「見たことない」戸惑う放送席 女子MMA、“ローブロー連発”でよもやの無効試合…場内大ブーイング(ABEMA)
https://times.abema.tv/articles/-/7039727?page=1

Torres vs Huang ONE bout declared no contest after unintentional foul(Luisa Morales – Philstar.com)
https://www.philstar.com/sports/2020/01/31/1989337/torres-vs-huang-one-bout-declared-no-contest-after-unintentional-foul

試合開始1分、ファンがトーレスの股間に膝を入れて試合が中断しました(1回目)。

5分の回復タイムで試合再開しましたが、再び股間に膝が入りトーレスが顔をしかめながらローブローをアピール(2回目)。このときレフェリーのケンプ・チェン審判(Kemp Cheng)はイエローカードを出して警告をしました。しかし、合計10分の中断を挟んだ結果、ノーコンテストになりました。

ジョマリー・トーレス無効試合で股間を押さえている。Jomary Torres holds on to her groin after a no contest in ONE: Fire & Fure. INQUIRER PHOTO/TRISTAN TAMAYO

完全なクリトリス直撃

まず、トーレスが演技をしたという説は明らかに間違いです(負傷を負った選手に極めて失礼です)。ローブローが発生したのは試合開始直後であって、試合の状況を考えてもトーレスが不利ではなかったことから、演技をしても何の得にもならないからです。

この画像の通り、トーレスの股間が固定された状態で、完全に膝が刺さっています。

レフェリーのケンプ・チェン氏がクリトリス蹴りをしっかり確認

さらに、手前にいるレフェリーがトーレスのクリトリスをしっかりガン見しています。レフェリーはこの時点で重大な反則があったと確認しており、イエローカードの提示、試合続行は困難と考えていたはずです。

別の角度の映像でもしっかり開脚+クリトリスで膝が入っていることが分かります。これだけ膝が入っていると外傷を負った可能性もあります。ほぼ故意と見てよいと思われますが、トーレスも防御のために動いているので故意とは断定されませんでした。

ジョマリー・トーレスは1Rに2度のローブローを受け、ノーコンテストが宣告された。Jomary Torres absorbed two low blows in the first round. The fight was declared “no contest”. Philstar.com / Erwin Cagadas

ノーコンテストの理由(考察)

膝蹴りをしたジェニー・ファンはすでに一度ローブローの注意を受けており、2度目も相手選手(トーレス)の身体を金網にしっかり固定させており、故意のローブローによる反則負けと判定されてもおかしくありません(トーレスのコーチは試合後に、反則負けにするべきだと抗議している)。一方、ONE Championshipは女子選手の防具の着用が任意のため、トーレスが女子格闘技用アンダーガードをつけていなかった可能性があります。

そのため、治療時間が長引いたのは双方に過失があると判定されたものと考えられます。ローブローを受けた選手が一生懸命アピールしたからと言って試合終了となるわけではありません。試合を止める唯一の権限を持つのはレフェリーだけです。

この試合でノーコンテストとされたのは、前述のとおり、偶発的なローブローで選手がクリトリス直撃で立てなくなったために、レフェリーとリングドクターが試合続行不可能と判断したためです。また、試合開始直後ということで1ラウンドも消化しておらず、試合自体が成立していないため、負傷判定すらできなかったということです。

膝蹴りをしたジェニー・ファンはこの裁定にあまり納得していないようでしたが、レフェリーはしっかり見ていたということです。ちなみに、この試合以降、ジェニー・ファン選手はONE Championshipに呼ばれていません。

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