男性の場合は睾丸が前についているため、角度を問わず睾丸を蹴るだけで良いですが、女性の股間攻撃(マン的)は部位や角度によって痛みが異なります。マン的の痛みを最大にするには、股の間に膝を入れ、恥骨結合とクリトリスを狙って斜め45度上向きに強打します。

クリトリスと恥骨結合
女子のクリトリス(陰核、Clitoris)は、クリトリスを吊り下げるための靭帯である陰核提靭帯(クリトリス懸垂靭帯、Suspensory ligament of clitoris)によって、恥骨結合に固定されています。

そのため、肩幅に開いた脚の間に硬い棒状の物体が入り、股間の割れ目である陰裂(Genital Cleft)に沿って上向きに衝突すると、恥骨結合とそれに付着するクリトリスに直撃します。
マン的(まんてき、manteki)は、恥骨を強打するだけでも恥骨の打撲としての痛みがありますが、恥骨結合とそれに付着するクリトリスに当たると、その度合いによっては焼けるような強烈な痛みを生じることがあります。この痛みは男性にはない女性特有の痛みです。
太もものガイド効果
ガイド効果
物理学における一般的な意味でのガイド効果(Guiding effect)は、物体の形状や配置によって、他の物体の動きがある特定の方向や経路に誘導される現象のことです。溝やレールなどで物体の動きを制御する原理と似ています。例えば、滑り台の溝に沿って物体が下りる動きもガイド効果の一種です。
女子の股間は、左右の太ももによって構成された逆V字型の構造です。

しかも、男性のように睾丸(Golden Balls)やペニス(Penis或いはTinko)などの外的突起物が無いため、完全なV字構造とみなすことができます。直立している女子の太もものV字構造に対して、両脚の間に下から上向きに棒状の物体を当てる状況では、「太もものV字形状が、棒の動きを股間中央に向かって自然に誘導する」というガイド効果が発生します。

ガイド効果を生むメカニズム
物理学的には、太ももに固い棒状の物体が当たると、接触面に太ももからの反作用の垂直抗力(法線力、Normal Force)が発生します。この垂直抗力は、股間中心へ向かう水平成分(Nx)と、棒を跳ね返す垂直成分(Ny)の2つの成分に分解されます。このうち、水平成分の力によって棒が中央に誘導されます。

- 水平成分(Nx、Vertical component):V字の内側へ誘導する
- 垂直成分(Ny、Horizontal component):太ももとの衝突で棒の勢いを弱める
固い棒が左右の斜面に連続的に接触することで、垂直抗力の水平成分が中央方向に加算され、最終的に股間中央(V字の頂点)に固い棒が導かれる(ガイド)という結果になります。このように固い棒が股間中央に引き寄せられる力のことを「マン有引力」ということがあります。

股間の形状的特徴
最小抵抗経路
物理学的には、物体がある空間内を通過するとき、他の構造物との衝突や妨げが最も少なく、移動が最も楽な経路のことを「最小抵抗経路(Path of Least Resistance)」といい、物体は周囲の形状や力の作用によって自然に抵抗の小さい方向に動こうとします。
物理学的に「抵抗」は接触による摩擦力、接触面からの反作用の力、衝突によるエネルギー損失などがありますが、V字の中央はこれらが最も発生しにくく、抵抗が最も小さいと言えます。
股間中央は構造的・力学的に最も遮られずに到達できる方向に開けた位置にあり、ガイド効果によって導かれやすい位置であるため、上向きに棒を当てたとき最も当たりやすくなります。
摩擦がなければ、どこに当たっても棒は斜面に沿って滑っていき、必ずV字の底に達します。摩擦がある場合でも、多くの場合「打撃力>摩擦力」のため、やはり中心へ移動します。つまり、摩擦があっても滑りのエネルギーがあれば中央に集まります。

股下デルタ
女子の股間の前面には恥骨があります。女性は男性と比べて、左右の恥骨結合の間の角度である恥骨下角(Subpubic Angle)が広く、90~100度と言われています。

股下デルタとは、女性の脚を閉じた状態で、太もも内側と股間によって自然に形成される逆三角形状の空間のことです。大腿内転筋群(内転筋、薄筋など)によって太ももが膨らんでいる一方で、恥骨結合の恥骨下角が広いことによって両脚の間に明確な空間ができます。
単に両足がV字の構造になっているだけでなく、股間に三角形状の空間があることで棒が股間に入り込みやすくなります。

脚を閉じているほうが痛い
股間のV字の角度(開脚角度)が狭い=太ももが閉じ気味のほうが、股間の中央に棒が当たりやすいです。

大開脚した場合
大きく開脚して股間を強打すると外陰部は痛いですが、クリトリスへの直撃確率は下がります。
V字の角度が開いていると(45度以上)、V字の谷底は浅くなり、棒が股間に向かう途中で左右どちらかの太ももに当たる可能性が高くなります。また、中央へ向かう力(水平成分)が小さいため股間中央に誘導される確率が低くなります。垂直成分によって衝突のエネルギーが減るため股間中央に到達したとしても、その衝撃は弱くなります。

脚を軽く閉じた場合
太ももが狭く開いていると、V字の谷底(股間)は鋭く深くなり、棒はより明確にV字の「谷」の方向に押し込まれます。狭い角度は中央へ向かう力(水平成分)が大きくなり「ガイド効果」と「最小抵抗経路」をより強く促進し、棒を股間の中央に導きやすくなります。垂直成分が少なく衝突のエネルギーが減らないまま股間中央に到達します。
開脚角度が15〜30度の場合、太ももが密着するため、上向きの棒はほぼ確実に股間中央に当たります。格闘技では両脚を少し開いた状態で構えることが多く、勢いよく膝蹴りをすれば確実にクリトリスにあたります。

股間が最も痛くなる角度
恥骨結合の下端とクリトリスの体部の角度
解剖構造的には、恥骨に沿ってクリトリスが被さるように付着しています。しかし、完全に付着しているわけではなく、吊り下げ靭帯によってクリトリスの上の部分(首の部分)がつながっているだけです。

そのため、恥骨の下部はクリトリスの体部(Body of Clitoris)と完全に同じ角度ではありません。しかし、近い角度を持つ傾向はあり、全体として並行に近くなります。特に直立時には、クリトリス体部が恥骨結合の内面に沿うように走行するため、角度差は小さい(数度〜10度未満)です。両者はおおむね平行または少しクリトリスが急傾斜です。
- 恥骨の下部:骨盤の傾斜に依存
- クリトリス体部:恥骨後面に沿って走行する軟部構造(海綿体)
陰核背神経の角度
陰核背神経(Dorsal Nerve of Clitoris)は、仙骨神経叢の枝である陰部神経(Pudendal Nerve)の末梢枝です。この神経は、坐骨恥骨枝(Ischiopubic Ramus)に沿って、前方・内側・やや上方向へと進み、恥骨結合の下を通って、クリトリスの背側(上部)へ達します。

女性が直立している状態で、陰核背神経の最終的な走行方向(クリトリスに近づく角度)はおおまかには、地面に対して30〜45度の角度で上方に傾いていると推定されます。

斜め上45度が最強に痛い
女性の陰裂は、女性の外陰部における大陰唇によって刻まれており、前面の恥骨から背面の肛門まで続いています。クリトリスは陰裂の最前面にあり、女性によっては脚を閉じた状態でも陰核包皮が見える場合もあります。
直立した女性が足を少し開いた状態で、下から斜め上向きに45度の方向に陰裂を強打すると、クリトリスまたは陰核包皮に当たる可能性が高くなります。恥骨との間でクリトリスが挟まれる衝撃は非常に強く痛みを伴うだけでなく、損傷リスクもあります。

- 地面に対して45度の傾きのある棒が陰裂に沿って股間に衝突する
- 水平の棒の上に45度前傾で落ちる
- 硬いボールが斜め上45度向きに当たる

他の角度の場合
45度は力がクリトリスに集中しやすい絶妙な角度です。力が最も敏感な部分に直接かかりやすく、かつ周囲の組織による衝撃の吸収が少ない角度だからです。30〜60度の範囲で、特に45度前後が、敏感な部分に鋭く直撃しやすく、痛みが最も強く感じられる角度と考えられます。

これより水平に近い場合は衝撃が広く分散しやすく、痛みは比較的マイルドに感じることが多いです。逆に垂直に近くなると衝撃がクリトリスだけでなく骨盤や周囲の筋肉がある程度衝撃を和らげることもあります。

骨盤傾斜による変化
女性の標準直立姿勢ではクリトリスの体部(本体軸)は地面に対して約45度の前上がりの斜め方向になっています。解剖学研究やMRI画像によると、個人差を含め30〜60度の範囲であることが多いです。
ただし、尻を後ろに引き骨盤が前傾した場合は、角度がやや深くなります(50〜60度)。また、股間を前に出し骨盤が後傾した場合は角度がやや浅くなります(30〜40度)。
クリトリスに確実に当てる方法
以上のことを踏まえて、女性のクリトリスを打撃する方法を考えます。
膝蹴りが最も簡単です
前述のとおり、斜め上向き45度で股間に硬い物体が衝突すると極めて痛くなります。45度になるように太ももを上げて、女性の股間に対して上向きに膝蹴りをすると、クリトリスに直撃する可能性が最も高くなります。このとき、太ももの間にしっかり膝を入れることを意識します。
クリトリスの膝蹴りは素人でも容易に行うことが可能です。ただし、クリトリスやその周辺の繊細な組織に衝撃が加わるため、強い痛みだけでなく神経損傷その他重大な外傷のリスクがありますので極めて注意が必要です。

蹴り上げる場合は技術が必要
女性の背が低く股下が短い場合や、腰を落として下半身が低い体勢の場合、股間を膝蹴りするのは非常に困難です。この場合、脚の角度が斜め45度にになるように股の間を蹴り上げることになりますが、直接クリトリスにヒットさせるには技術が必要です。技術的に狙うのは難しいと思われます。
格闘技では、相手の女子選手が蹴りをして開脚した瞬間に、その太ももを狙ってキックをしたら、たまたま45度の角度で足の甲が股間にヒットした、または、つま先が刺さったなど、偶然のバッティングが多いです。

しゃがんだ場合はほぼ正面
女性が開脚してしゃがんだ姿勢の場合(M字開脚)はガイド効果が無いので、攻撃がクリトリスに直接ヒットする可能性は低くなります。ソフトボールのキャッチャーのように、背中を丸めて骨盤が後傾していれば、女性の陰唇は前から完全に見える状態であり、クリトリスはほぼ正面を向きます。したがって、股間を正面から殴る、蹴る、硬い物体をぶつけることでクリトリスにヒットする可能性があります。

女性器及びクリトリスを保護するためには、尻を後ろに突き出して骨盤を前傾させるか、股間用防具を着用する必要があります。