スポーツ専用ナプキン「ソフィSPORTS」激しい運動でもズレない生理用ナプキン【ソフィSPORTS１】

ソフィSPORTSの概要

2020年4月7日販売開始

ソフィSPORTS（ソフィ・スポーツ）は、ユニ・チャーム株式会社（本社：東京都港区、以下ユニ・チャーム社という）が製造販売する生理用品のブランド「ソフィ」のうち、スポーツ専用ナプキンとして販売されている商品ラインナップです（Figure 1）。英語名称は「Sofy SPORTS」です。

ソフィSPORTSは、女性が激しい運動をしたときの生理用ナプキンの「ズレ」に対応した「驚くほどズレに強いナプキン」をコンセプトに、2020年（令和2年）4月7日より全国で販売を開始しました。

• 2020年（令和2年）2月21日：ソフィSPORTSプレスリリース公表
• 2020年（令和2年）4月7日：ソフィSPORTS全国発売開始・出荷開始
• 2020年（令和2年）5月12日：テレビCM「疾走」篇放送開始（池田エライザ起用）
• 2022年（令和4年）9月22日：パッケージデザイン刷新

スポーツ以外にも使える

スポーツ専用ナプキンには次のような特徴があります。

• 普通の生活では行われない激しい動きをしても「ズレに強い」ため、経血の漏れが抑制される
• 脚を大きく動かす等のスポーツの動きを阻害しない柔軟性がある
• 長時間のスポーツにおいても吸収体が破損しない耐久性がある
• 汗をかいてもヨレやズレが発生せず違和感がない

「ズレに強い」とは、スポーツや部活のほか、通勤、育児、外出、ランニングなどの昼間の日常生活の動作により下半身を動かしても、ナプキンの位置が全く動かない特徴を表現したキャッチフレーズです。ユニ・チャーム社によると、スポーツという商品名ではありますが、スポーツ以外のシーンにも使えるとされています（Figure 2）。

また、「はだおもい」などの通常のナプキンよりも大きめなので経血モレの防止にも効果が期待できます。ナプキンが全体的に薄いので股間の中でゴワゴワせず、運動の邪魔になりません。

ソフィSPORTSナプキンのラインナップ

特に多い昼用（羽なし）26cm

「24枚入り」「24枚入り×3袋セット」のバリエーションがあります。

特に多い昼用（羽つき）26cm

「19枚入り」「19枚入り×3袋セット」「まとめ買いパック29枚入り」「まとめ買いパック29枚入り×2袋セット」のバリエーションがあります。

多い夜用（羽つき）30cm

「17枚入り」「17枚入り×3袋セット」「まとめ買いパック26枚入り」「まとめ買いパック26枚入り×2袋セット」のバリエーションがあります。

躍動ショーツ

ソフィSPORTSシリーズには生理用ショーツである「躍動ショーツ」もあります。また、ソフィ極ぴたFITなどの生理用ショーツを併用すると確実にフィットさせることもできます。

一般的なナプキンのモレとズレの原因

モレの原因はズレ

日本国内で一般的に販売されている生理用ナプキンは品質が高く、女性が生理中にあまり動かないこと（跳んだり、走り回ったり、早く動いたりしないこと）を前提として、経血の漏れができるだけ発生しないように設計されています。しかし、運動には生理痛を和らげる効果があり、生理中にも適度な運動をすることが推奨されています。通常は次のような対策をします。

• 経血量の多い日は動かない
• ナプキンを2枚重ねる、ずらして貼り付ける
• 頻繁にトイレに行く
• 昼でも夜用をつける

2019年5月にユニ・チャーム社が実施したアンケート調査によると、約6割の女性が生理中にナプキンのズレを経験しています。昼間に生理用ナプキンを装着した際、通勤などの日常的な動作により、ナプキンの吸収体が女性器からズレることによって経血が漏れ出していることが分かりました。

ズレの原因はヨレ

女性器が吸収体からズレるのは、身体を動かすことにより、ナプキンが「ショーツから離れる」「吸収体がヨレる」のが原因です（Figure 3）。

• ナプキンとパンツ（ショーツ）が離れ、最初に付けた位置から移動すること
• ナプキンの吸収体のシートがヨレたまま形状が戻らないこと

ソフィSPORTSの特徴

ソフィSPORTSは、スポーツをしても快適に過ごせるようなズレへの強さを実現するため、ハードな動きでも身体にフィットし、ズレに強い生理用品として開発されました。新開発の最先端フィットテクノロジーにより、ナプキンの吸収体と膣口の隙間が全くなく、肌にフィットします。

• フィット性の高い独特の形状（フレキシブル・カッティングシート）
• 裏面のシールを強化（高密着ズレ止め加工）
• 広葉樹パルプの吸収体で多い日も安心（高密度3Dフィット吸収体）
• とにかく薄いが、とにかくフィットするから大丈夫

フィット性の高い独特の形状（フレキシブル・カッティングシート）

ソフィSPORTSには、動きや衝撃によるずれを防ぐためフィット性の高い独特の形状をしています。フレキシブル・カッティングシートを搭載し、あらかじめ切り込みや折り目を入れておくことにより、身体の動きに合わせて形状を柔軟に変えるため、ナプキンがショーツから離れることなく形状を維持します。密着するので動いた時にガサガサする音がしません。

ユニ・チャーム社が2020年2月21日に公表したプレスリリースによると、フレキシブル・カッティングシートには次の3つの加工が施されているとしています（Figure 4a）。

1. カッティング加工：歩行時に吸収体がゆがみやすい部分に、僅かな切り込みを入れたため、身体の動きにフィットします。
2. クロスフィット加工：身体をねじる動きでヨレが生じやすい部分に、細かなエンボスを入れたことで、吸収体の形状を保つことができます。
3. 360度ガード加工：吸収体の中心を取り囲むように入れた4箇所のヒンジにより、吸収体のズレを防ぎます。

また、通常のナプキンは前後が丸くなっていますが、ソフィSPORTSは前後の端が凹んだカットになっています。ナプキンを装着してショーツを履くときに、めくれて内側に折れ曲がることを防いでいます。クロッチ部分の横幅が広く、経血が横に漏れることも防いでいます（Figure 4b）。

裏面のシールを強化（高密着ズレ止め加工）

クロッチ部分の横幅が広くなり、裏面の粘着テープが強化されました（高密着ズレ止め加工）。通常のナプキンよりも粘着力が強いため、羽（ウィング部分）が無くても運動に集中できます。一度ショーツとくっついたら簡単には離れません。

また、より激しい運動をする場合は羽付きも用意されています。羽の大きさが57％大きくなり、ズレ止め面積率（製品面積に対するズレ止め面積の割合）が、昼用羽つき製品での比較で約1.6倍となりました（Figure 5）。大きめの羽とナプキンの裏側のノリの面積を広くしたことで、汗をかいてもナプキンがショーツにしっかり固定され、激しい動きでもズレを防いでいます。

• ピタッとシール（firmly stick adhesive）：裏側のノリの面積を広くした（「羽つき」「羽なし」）
• ワイドウィング（wide wings）：羽を大きくした（「羽つき」のみ）

広葉樹パルプの吸収体で多い日も安心（高密度3Dフィット吸収体）

紙ナプキンの吸収体のなかの素材であるパルプは、従来は、繊維が太く、固く、成型しやすいとされる「針葉樹パルプ」のみを使用していました。「広葉樹パルプ」は繊維が細く、柔らかいという性質上、加工が難しいという課題がありました（Figure 6）。

そこで、広葉樹パルプの繊維を3Dファイバーと絡めて接合すること（3Dファイバー加工）により、繊維がちぎれにくく、ハードな動きや汗にも耐えることができる高密度3Dフィット吸収体（Highly density 3D-fitting absorbent）を開発しました。

ソフィSPORTSは、ソフィブランドで初めて広葉樹パルプの3Dフィット吸収体を採用し、高密度の吸収体が、表面シートの経血の残りを軽減するとしています。経血を多量に吸収し、多い日でも安心です。

とにかく薄いが、とにかくフィットするから大丈夫

通常のナプキンはしっかり吸収するために、吸収体の部分を盛り上げて膣口（陰裂や臀裂）からずれないようにしています。左右に立体ギャザー加工を施すことによって横からの漏れを防いでいる商品もあります（Figure 7a）。激しい運動をしないときには安心感があります。

しかし、最先端フィットテクノロジーによって進化したソフィSPORTSは、ショーツと一体となって身体にフィットする形状としたため、吸収体を盛り上げる必要がなくなりました。ギャザーもクッションもなくフラットな外観で、装着しているのを忘れるくらい薄くなっています（Figure 7b）。薄いのに「特に多い昼用」「多い夜用」とされています。

運動時に股間がゴワゴワせず圧迫感が全くありません。薄くても身体との隙間が無いので、経血が多量に出ても吸収されます。薄いので汗が出ても蒸れにくいです。

シンプルなBlackデザイン採用

パッケージデザイン刷新

発売当時のデザイン（2020年）は、「スポーツ中の使用にも適する」ほどのズレへの強さを伝達するため、ヨガ、ランニング、サイクリングや登山をしている様子の斬新な写真のパッケージデザインを採用しました。パッケージデザインのベースには、高級感のある濃いグレーを使用し、幅広い世代の方が手にとりやすいデザインに仕上げました。個包装の色はピンク色やオレンジ色でした。

2022年9月下旬にパッケージを、「ズレに強い」からアクティブに過ごせることがより分かりやすいデザインに刷新しました（Figure 8）。スポーツの時でなくても使えることを強調したデザインとなりました。

1. 「ズレに強い」ことが一目で伝わるデザイン
   ・パッケージ中心に「ズレに強い」を大きく表記し、ナプキンのズレやモレで悩まれているお客様に商品特長が伝わりやすいデザインにしました。
2. アクティブなシーンをパッケージ前面に大きく採用
   ・アクティブな日常生活をイメージした写真を前面に大きく配置することにより、スポーツに限らず普段使用を想起しやすいデザインにしました。

個包装も真っ黒で透けにくい

また、ソフィブランドにおいて唯一である黒を基調とした個包装もシンプルで格好いいデザインとなりました（Figure 9）。シンプルなデザインで外出時も良く、使用済みナプキンを包んで捨てるときにも中身が透けにくくなりました。

• 黒でスタイリッシュな個包装デザインを採用しました。
• 使用後のナプキンを処理する際も、個包装が黒いため経血が見えにくくなり、交換時のストレスを軽減してくれます。

ソフィSPORTSナプキンの前後の向き

ソフィSPORTSは、独特な形状であることから前と後ろの向きが分かりにくいですが、いっぱんに、個包装の紙ナプキンは開封したときにテープが貼られているほうが前側です（Figure 9）。

吸収体を中心として前側は短く丸みがあり、後ろは長く四角に近い形状となっています（Figure 10）。

女性の排泄口（膣など）にあたる部分を中央域と言い、それより前の部分を「前側域」、後ろの部分を「後側域」と言います。

前側域は大陰唇や陰核包皮（クリトリスの皮）などによって経血の流れがブロックされ、ナプキンがフィットしていればそれより前に漏れ出す可能性は少ないです。これに対して、後側域は臀裂（尻の割れ目）が深く、隙間ができやすくなります（Figure 11a）。臀裂への漏れを防ぐため、前側域より後側域のほうが広くなっています（Figure 11b）。

なお、膣の位置（いわゆる上付き、下付きなど）は個人差があり、年齢や成長によっても変化するため、ナプキンを装着する際にはあらかじめ自分の膣口の場所を確認し、吸収体の中央域が確実に膣口にあたるようにしましょう。

ソフィSPORTSナプキンのラインナップ

特に多い昼用（羽なし）26cm

「24枚入り」「24枚入り×3袋セット」のバリエーションがあります。

特に多い昼用（羽つき）26cm

「19枚入り」「19枚入り×3袋セット」「まとめ買いパック29枚入り」「まとめ買いパック29枚入り×2袋セット」のバリエーションがあります。

多い夜用（羽つき）30cm

「17枚入り」「17枚入り×3袋セット」「まとめ買いパック26枚入り」「まとめ買いパック26枚入り×2袋セット」のバリエーションがあります。

躍動ショーツ

ソフィSPORTSシリーズには生理用ショーツである「躍動ショーツ」もあります。また、ソフィ極ぴたFITなどの生理用ショーツを併用すると確実にフィットさせることもできます。

補足

テレビCM

2020年5月より、池田エライザ（モデル兼女優、1996年4月16日生まれ、福岡県出身、身長172cm）出演の15秒テレビCM「疾走」篇が全国にてオンエアされました。

男性も使える

インターネット上には男性が使った体験談も見られます。ソフィSPORTSナプキンを使用した感想についてはこちらのサイトをご覧ください。

免責事項

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