スポーツウェア

女子陸上選手がTバックで競技をするメリットと注意点【アンダーショーツ】

女子陸上選手がユニフォームとしてTバック(Gストリング)を履くことに関してはあまりおすすめできませんが、アンダーショーツとしてTバックを履くこと自体は、ルール上問題ありません。

Tバック(Gストリング)

Tバック(英語ではG-stringまたはThong)は、後ろ姿がT字型になっている下着・水着の一種です。前方から股下にかけて布があり、後方は細いひも状になっていて、ヒップをほとんど覆わないデザインです。

アンダーショーツとしてのTバック

競技ルール

陸上競技連盟などの公式規定には、アンダーウェアの形状に対する明確な禁止は基本的にありません。

ただし、ユニフォームの下から見えないことがマナーとして求められる場合があります。

着用するメリット

Tバックのアンダーショーツは通常のショーツに比べて、縫い目や布面積が少なく、股の擦れや蒸れを防ぎやすいです。

また、ピッタリしたレーシングショーツでも下着のラインが浮かびにくくなります。見た目やラインが気になる場合、Tバックのほかに、縫い目のないスポーツ用シームレスショーツを選ぶという方法もあります。

注意点

ズレやすさ・不快感

激しい動きでTバックがずれると不快になります。素材やフィット感をよく選ぶ必要があります。

透けやすさ

レーシングショーツの色が薄い場合、アンダーのTバックの色・形が透けて見えることもあります。色は肌に近いベージュや無地の黒が目立ちにくくておすすめです。

洗濯・メンテナンス

柔軟剤は使用せず、速乾素材を劣化させないようにします。ネットに入れて洗濯することで形崩れを防ぎます。

スポーツ向けのTバックの例

スポーツ向けのTバック(Gストリング)は、動きやすさ・通気性・ラインの出にくさを重視した設計で、速乾性・ストレッチ性・シームレス構造が鍵。ランナーやフィットネス愛好者にも人気があります。

特に陸上選手のように高強度な運動をする人にとっては、通常の下着よりも快適で実用的です。

Under Armour

Under Armour – Pure Stretch No Show thong

薄手でフィット感抜群。通気性も高い。ウエストゴムが滑らかで、長時間着用しても快適。

Nike

Nike – Women’s Leak Protection Period Thong Underwear

トレーニング対応で、吸汗速乾素材。肌当たりが柔らかく、ラインも出にくい。

BODYMAKER

BODYMAKER – ラインレス スポーツショーツ シームレス Tバック

ストレスフリーでパフォーマン力もスアップ!
薄いレギンスなどのトレーニングコーデも抵抗なく履けます!もちろんデイリーアイテムとしてもお使いいただけます。

Calvin Klein

Calvin Klein – MODERN COTTON THONG SHORTS Tバック ショーツ

人気のレディースアンダーウェアのTバックショーツ。
白地のバンド部分にロゴが配置されており、ブラックとのコントラストがよりシャープに見せてくれます。
ストレッチ性があり、心地よいフィット感に包まれるアイテムです。

グランローバ

グランローバ 陸上競技用 スポーツ Tバック ショーツ レディース

シンプルに動きやすさと快適さを追求した無地の綿インナー用ショーツです。
パフォーマンスを最大限に引き出す為に ハイレグハイカット Tバックにデザインしました用にも最適。

Tバックのユニフォーム

女子陸上選手のなかにはヒップが大きくレーシングショーツがお尻に食い込んでTバック状に見えることがあります(巨尻)。

しかし、多くの女子選手がユニフォームとしてTバックを採用しないのは、競技中の快適さ、パフォーマンス、そして実用性に関わる重要な要素が関係しています。

パフォーマンスへの影響

陸上競技では激しい動きやダッシュ、ジャンプなどが求められます。Tバックはデザイン的に臀部部分にほとんど生地がないため、競技中に不安定になったり、動きが制限されることがあります。特に、走り幅跳びや三段跳びなど、臀部や太ももに大きな動きが必要な競技では、Tバックを履いているとサポートが不足し、摩擦や不快感が生じることがあります。

動きによる不快感

Tバックは股間部や臀部の間にひも状の生地が通っており、その部分が摩擦を引き起こしやすくなります。激しい動きやランニングの際、不快感や擦れが生じることがあり、特に長時間競技を行う際には皮膚への刺激が増し、競技に集中できなくなることがあります。

また、激しい動きでTバックがずれたり、引っ張られたりすることがあり、これも不安定感や不快感を引き起こします。

汗や摩擦による肌の問題

陸上競技では特に大量の汗をかくことが多く、汗がTバック部分にたまりやすいため、湿った状態での摩擦が肌に負担をかけることがあります。このような摩擦によるかぶれや擦り傷が生じることを避けるため、多くの女子選手はショーツやスパッツを選びます。

競技中に肌が摩擦によって赤くなる、または痛みを感じると、パフォーマンスに悪影響を与える可能性が高くなります。

ショーツの方が快適でサポート力がある

陸上選手が選ぶことが多いショーツやスパッツは、サポート力があり、動きに合わせてフィット感を保ちながらも、摩擦やずれを最小限に抑えることができます。特にスパッツは、筋肉をサポートする役割を果たすだけでなく、肌の摩擦を軽減し、動きやすさを提供します。

さらに、ショーツやスパッツは股間部や臀部周りをカバーするため、Tバックに比べて、 安定感が増し、競技に集中しやすくなります。

生理中の問題

生理中には、Tバックが不安を引き起こす原因になることがあります。生理用品がうまく位置に留まらないことや、トイレの際に取り扱いが面倒になることがあるため、陸上選手は生理中でも快適に過ごせるよう、ショーツやスパッツを選ぶことが一般的です。

パフォーマンスのためのフィット感と快適性

陸上競技では、選手が集中してパフォーマンスを発揮するために、快適さとフィット感が非常に重要です。Tバックは非常に小さな面積の布でできているため、特に長時間の競技や練習においては、フィット感が不足し、身体の動きに合わせた安定感がありません。

しっかりとフィットするショーツやスパッツの方が、動きやすさとサポート感が高いため、競技中に自分の動きや姿勢に集中しやすくなります。

道具としての必要性

陸上競技は、体力やスピードが重要視される競技です。競技の内容によっては、身体をフリーに動かせることが求められます。Tバックはその目的に対して不向きで、体をフリーに動かすためのサポート力や安定感が十分でない場合が多いです。ショーツやスパッツは、しっかりとしたサポート力を提供し、脂肪の揺れを抑え、無駄な動きを減らすことができます。

文化的・社会的背景

競技用の衣類において、ショーツやスパッツが一般的であり、これが主流となっています。Tバックは普段着としては一般的に履かれることもありますが、競技用の衣類としては不適切であるとされることが多いです。特に、陸上競技においては他の選手や観客との関わりを考慮すると、Tバックは目立ちすぎる可能性があり、心理的な圧力や不快感を生じさせることもあります。

女子陸上選手がビキニで競技をしない理由

レーシングショーツとビキニは、見た目は似ている「小さめショーツ」でも、目的に応じた設計思想が全く異なるため、女子陸上選手がビキニ(水着タイプ)をユニフォームとして使うことはありません。

レーシングショーツとビキニの違い

女子陸上選手のレーシングショーツとビキニは見た目や機能で似ている部分もありますが、競技用としての設計や用途には明確な違いがあります。

レーシングショーツは陸上競技に最適化されているため、動きやすさ・摩擦軽減・通気性が特に重視されています。ビキニは水中やレジャー用途がメインで、防水・耐塩素・紫外線カットなどの機能が求められます。

  • レーシングショーツ :軽量で通気性・吸汗速乾に優れたポリエステル系素材
  • ビキニ(水着):防水性・速乾性を重視したナイロンやポリウレタン系素材

機能面の違い

ビキニは水泳用に作られているため、陸上の激しい動きに最適化されていません。水の抵抗を減らす素材や形状で、通気性や摩擦軽減は陸上用に比べて劣ります。

陸上用レーシングショーツは、走る・跳ぶ動作に合わせて設計されているため、フィット感や動きやすさが違います。

安全性・快適性

陸上は地面との摩擦や接触が多いため、ビキニの薄い素材やカットでは擦れやすく怪我のリスクが高くなります。

通気性や汗の処理もビキニでは不十分で、かゆみや不快感が出やすくなります。

タイトルとURLをコピーしました